きらきら。



―カラッ・・・―



窓が開いて、人が入ってきた。
人、じゃないかも。
右の背中だけ羽が生えてる。
とうとう視覚がやられてきたみたい。



「うわっ!勝手にゴメン!ちょっと隠れさせて!!」



入ってきた男の子はそう言った。
あーあ。聴覚までダメになっちゃったの?
でも今日のあたしはどうかしてる。



「どうぞ・・・」
「ありがとなー!いやー、俺さー友達のプリン・・・




 あああああああー!!!!!」



いきなり叫びだした。



「あの・・・ここ病院・・・」
「君、ミナミ アオちゃんだよね!?」
あたしの言葉を無視してどこからか取り出した黒い本とあたしを交互に見る。
「そうです・・・けど・・・」
「や、やったあああああ!!探してたんだよ~!もう、ほんとこの世界広い!狭そうだけど!友達のプリン食っちゃってさー、バレる前に飛び出してきて迷ってるうちに追いかけてきて、それで・・・」



「あの!あなた、なんですか?」
その人はピタッと止まる。
「あぁ、自己紹介してなかったね。ゴメンゴメン。
 名前はリュウ。































 天使です。」














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