☆フードつきパーカ
「ねぇねぇ、ちょっと!!起き!」
「な、何。」
「教室のドア。」
むっ。
月がC組の女の子と話してる。
何人かいるし、呼び出されて告白、とかそんな雰囲気じゃないっぽいけど…。
「むー。」
「ねぇ、いっつもぼけーっとしてるけどさ、何考えてるの?」
「眠くなると、去年のこととかを思い出すくせがある。」
「ふーん、そう。」
「あれ、何話してるのかなぁ。」
「……そーゆー事だけは乙女なんだから。女バス部員の二年だよ、あのコ達。なんか諸連絡じゃない?」
「あ、ホントだ。他のバスケ部員の人達も呼ばれた。」
その後、休み時間が終わる三分前位に、月は戻ってきた。
「何話してたの?」
「ん?来週の大会についての連絡。」
「ふーん、出るの?」
「出るよ、そりゃ二年だし。」
「ふーん、月ってうまかったっけ?」
「へへ、上手いよ!!何なら、来週見に来い!点決めてやるから♪」
「見っ?!」
え、それって応援みたいな?
バスケの大会って、どっかの体育館でだよね、行って良いの?!
「あら、良いじゃん。行っといでよ。」
「んー?」
夏澄までもがおしてくる。
ど、どうしよ。