love battle - 有名兄弟vs平凡少女 -
「東海林一志のこと、見に行こっか」
あたしが購買へ向かおうとしてたところに
後ろからついてきた2人。
昼休みの購買は人であふれかえっていて
さまざまな声が飛び交い、騒がしい。
…という状況で晴が言ったその一言は
人ごみの声に紛れて聞きづらかった。
だけど耳は勝手に反応していた。
でもあたしはそんな言葉にはつられない。
何を狙ってるかはわからないけど
それをすることに抵抗はかなりある。
だからこそ乗り気じゃなかった。