love battle - 有名兄弟vs平凡少女 -



あたしに何をさせたいのだろう。


晴は何回も粘ってあたしに

行こうよ行こうよ、ともはや

駄々のようなものをこねる。


実をいうとあたしも学校一の不良男子と

言われる当の本人を見られる。

そう思えばちょっと楽しみ。


しょうがないような素振りを見せ、

晴の誘いを承諾しようとする。



「ほんと、顔見たらすぐ教室戻るよ」

「でも澪なら勢いで話しかけるでしょ」

「…それはあたしの気分次第」


半額で買ったパン2つを抱えながら

晴とそんな会話を繰り返し校内を

ふらふらと練り歩いた。



< 24 / 60 >

この作品をシェア

pagetop