love battle - 有名兄弟vs平凡少女 -
☆本物のアイツ
「…あ。いた」
急に歩みを止めるものだから
思わずぶつかりそうになる。
晴のその一言が正しいものなのか。
定かじゃないけど、心臓は高鳴った。
立ち止まったその場所は
2年生の教室が並ぶ廊下だった。
見知らぬ人たちばかりが何人も
何人も歩き回っている。
この空間に不良で暴力的で響きが
嫌なものばかりの東海林一志、
という名の人がいるのか。
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☆本物のアイツ