恋愛聖書(清書)
冬になって思い出すあのこと
真夜中の錦糸町
振動音になっているケイタイが遠くで鳴る
彼のケイタイだ
プライベート用が鳴る
出ない
続けて仕事用が鳴る
出ない
電話の持ち主は今
隣で寝ている
私の胸に顔を埋め
腕に包まれている
安物のガラステーブルの上で
またプライベート用のほうが鳴る
出ない
振動音になっているケイタイが遠くで鳴る
彼のケイタイだ
プライベート用が鳴る
出ない
続けて仕事用が鳴る
出ない
電話の持ち主は今
隣で寝ている
私の胸に顔を埋め
腕に包まれている
安物のガラステーブルの上で
またプライベート用のほうが鳴る
出ない