恋愛聖書(清書)
気付かないで 私は祈った

だけど

彼は着信があった事を知らせる 小さな光を見逃さなかった

着信とメールを確認して

「ちょっと電話かけてもいいか?」

と言った


私がいいとも悪いとも言う前に

もう電話をかけていた


彼は私の許可なんて最初から求めていなかった

彼は私に背を向けベッドに腰掛け 電話口で謝っていた

私は先程のソファに戻り タバコに火を付けた

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