愛恋(ｱｲﾚﾝ)〜運命の恋〜

ふと､寝室の天井を見上げてみる｡




薄暗くてわからないけれど､この薄暗さは､今の私の心情みたいだった｡




一度寝返りをして､今までのことを振り返ってみる｡



ユウスケからの､久々のメール｡
そして､彼から送られた､体を求める内容のメール…｡軽い気持ちで､私は承諾する｡




彼の行為がエスカレート｡マサヨに相談して､一時的に彼のメールを無視｡
その結果､彼からは毎日のように……体を求める内容のメールが届いた｡




その後､精神的に苦痛になり､バイトの接客がままならなくなった｡
そして､青野さんと店長に迷惑をかけてしまった…｡



今まで我慢してきた涙が､母さんの一言で溢れ出した…｡
そして､父さんの優しさに触れ､再び流れた涙｡




これまでのことを振り返ってみると､たくさんの人に支えられている､私がいた｡



小学生時代､いじめを受けた私は､ずっと1人なんだと悟っていた｡
誰も…助けてはくれないと思っていた｡




けどそれは､自分の思い過ごしなんだとわかった｡




“もう､涙は流さない｡もう…彼の思い通りにはさせない"
心の中で､そう決心する｡




寝室は二階にあって､私は階段を降りる｡