愛恋(アイレン)〜運命の恋〜
話をしている間に、家に到着する。




車から降りた私に、母さんが声をかけてきた。




「ねぇ…えりな」


真剣な表情の母さん。




「何…?」




私は、不思議そうに言う。




「笑顔が最近なくて、父さんともたつとも話し合ってたの…。また、何かされてるんじゃないかって」


母さんは、どこか不安そうだった。




「…母さん」




私は、母さんを見つめる。




「正直に話して…えりな。何があったの??」


母さんは、私の頭を撫でながら言う。




母さんの表情を見て、私は、“私の素直な気持ちを伝えたい…"
そう思った。




この前は、伝えようとしたけれど、母さんの優しさに涙が溢れた。




“伝えなきゃ…"
勇気を出し、私は母さんを見た。




「あの…さ。前喧嘩したよね?ユウスケのことで…」




私は、少し俯きながら言う。



「そうね…」


苦笑いする母さん。




「母さんの言う通り…また、振り回されちゃった。あのとき、素直になっていればよかった…」




私は、震える声を抑えつつ言う。




「……」


黙って私の話を聞く、母さん。




「しかも…嫌なメールを送られるし」
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