愛恋(ｱｲﾚﾝ)〜運命の恋〜

放課後､部活に入っていない私は､近くのｺﾝﾋﾞﾆで時間を潰した後､いつも乗っているﾊﾞｽに乗った｡




私が通う高校の近くには､ｺﾐｭﾆﾃｨﾊﾞｽと普通のﾊﾞｽがあり､私は普通のﾊﾞｽに乗っている｡




地元にもﾊﾞｽはあるが､利用者は少ない｡




ﾊﾞｽに揺られること50分､地元の商店街に到着した｡
今日は､高1から始めているﾊﾞｲﾄの日で､私は裏道を通ってバイト先を目指す｡




その間にも､ﾎﾟｹｯﾄに入っている携帯電話が震えている…｡
けど今は画面を見ることができないの｡




“ごめんね…ユウスケ"
心の中でユウスケに謝り､バイト先を目指して再び走り出す私｡




ﾊﾞｲﾄ開始ギリギリに到着した私は､さっさと更衣室へ向かい､ﾊﾞｲﾄ用の服に着替える｡
着替えた服の上から白衣を着て､ﾚｼﾞへ向かった｡




夕方5時から､夜の9時までのﾊﾞｲﾄ｡
なぜかその日だけは､異様に時の流れが遅く感じた｡



“いつもなら早く感じるのに､どうしたんだろう…?"
私は､言い様のない胸騒ぎを感じつつ､接客し続けた｡



ﾊﾞｲﾄが無事に終わり､先に更衣室に向かうことになった私は､通学用の鞄の中から､携帯電話を取り出した｡それはもちろん､ユウスケに返事するためだ｡