Un arce & Un cerezo
幼稚園編
「返してよっ…!」
「返してほしけりゃ登ってこいよ」
木の上に3人組。
その1人の手にはリボンがついた麦わら帽子があった。
木の下には今にも泣きだしそうな女の子が1人いた。
「私の帽子返してよ!」
「登ってこいって~」
「先生に言うよっ」
「言えるもんなら…」
「お 前 等 ~~~~っ!!!!!!!!!!」
どこからともなく現れた男の子が帽子をとりあげる。
「あっ!」
3人組は慌てる。
「女の子をイジメんな!!!!!!!!」
男の子はそう言い放つと3人組に拳骨をかまし女の子のもとにおりていく。
「はい」
女の子に差し出すと女の子は溢れ出しそうな涙を拭いて受け取る。
「ありがとう…」
「どういたしまして」
納得したように男の子は頷くと上から3人組がおりてきて
「覚えてろよ」
と毎度おなじみの捨て台詞を吐き逃げていく。
「二度と女の子イジメんな!」
男の子は3人組の背中に向かって叫ぶ。
3人組は振り返ると舌を出してまた走り去っていった。
「あの…」
「ん?」
女の子は気まずそうに俯く。
男の子は女の子の考えていることがわかったのか女の子に手を差し出す。
「僕は篠崎楓!よろしく」
女の子は顔をあげてニッコリ笑ってその手を握る。
「私は岡本桜、よろしくね」
二人は固い握手を交わす。
「あ、そうだ!」
楓は何か思いついたのかいきなり桜を抱きしめた。
「僕が桜ちゃんを守るよ!」
「え…?」
桜は状況が把握できず、顔を赤らめる。
「また男の子達にイジメられたら僕がやっつける! ね?」
抱きしめていた腕を放しニッコリ微笑む。
「あ…ありがとう…」
桜の頬はまだ赤かった。
これが二人の出会いだった。
「返してほしけりゃ登ってこいよ」
木の上に3人組。
その1人の手にはリボンがついた麦わら帽子があった。
木の下には今にも泣きだしそうな女の子が1人いた。
「私の帽子返してよ!」
「登ってこいって~」
「先生に言うよっ」
「言えるもんなら…」
「お 前 等 ~~~~っ!!!!!!!!!!」
どこからともなく現れた男の子が帽子をとりあげる。
「あっ!」
3人組は慌てる。
「女の子をイジメんな!!!!!!!!」
男の子はそう言い放つと3人組に拳骨をかまし女の子のもとにおりていく。
「はい」
女の子に差し出すと女の子は溢れ出しそうな涙を拭いて受け取る。
「ありがとう…」
「どういたしまして」
納得したように男の子は頷くと上から3人組がおりてきて
「覚えてろよ」
と毎度おなじみの捨て台詞を吐き逃げていく。
「二度と女の子イジメんな!」
男の子は3人組の背中に向かって叫ぶ。
3人組は振り返ると舌を出してまた走り去っていった。
「あの…」
「ん?」
女の子は気まずそうに俯く。
男の子は女の子の考えていることがわかったのか女の子に手を差し出す。
「僕は篠崎楓!よろしく」
女の子は顔をあげてニッコリ笑ってその手を握る。
「私は岡本桜、よろしくね」
二人は固い握手を交わす。
「あ、そうだ!」
楓は何か思いついたのかいきなり桜を抱きしめた。
「僕が桜ちゃんを守るよ!」
「え…?」
桜は状況が把握できず、顔を赤らめる。
「また男の子達にイジメられたら僕がやっつける! ね?」
抱きしめていた腕を放しニッコリ微笑む。
「あ…ありがとう…」
桜の頬はまだ赤かった。
これが二人の出会いだった。