COOL LOVE~騙し愛~
「えー!」
俺は昨日と同じように葵を無視して歩く。
思い通りにならないのに腹がたったのか、葵の目付きは変わる。
「宮崎夏美さん」
夏美?
なんで名前まで。
「あなたの大事な彼女さんだったんでしょ?」
なんで、なんでそこまでこいつは―――。
「詐欺グループそこの情報部の最強の情報網、そして故買屋、その他必要なものはなんでも揃ってるわよ―――もう私と組む必要はない、所属しない?」