COOL LOVE~騙し愛~
決断
俺の目指す詐欺組織――――。
確かに詐欺の効率は断然組織のがよくなる、犯罪組織だと思っていたが国家秘密組織だったら詐欺もしやすいし、なにより確実に捕まることはない。
俺は金目的ではなく、ただ詐欺師を潰したいだけだ――――。
最高の条件…だが、こんな最高な条件があっていいのだろうか。
昨日、そしてさっきまでとはうってかわって微笑みながら俺は言う。
「少し時間をくれ、よく考えたいからさ」
そう言って俺は急いで学校に向かった。時間がない、すっかり話こんでしまったから。
「ふふふ、さっきまでとは一変したわね」