夏恋





映画を見たあと、喫茶店に入ったあたしたちはこんな会話をしていた。



薫は何故だか、ものすごく不機嫌だけどそれはいつものことだ。



「ねぇ、どう?」



「いいんじゃねぇの」



「軽ーい、軽いよ、薫くん。じゃあさ薫は今まででどんな告白が一番よかった?」



悔しいけど、イケメンと言われる顔を持つ薫はモテる。



しかも、無駄に優しい。



あたし以外の女の子には。


まぁ、あたしたちは兄弟みたいなもんだから仕方ないけど。




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