夏恋
「クククッ…本当あんた少女マンガの読みすぎなんじゃないのー?」
今日といい、昨日といい。
笑わせてくれるよね。
「バカ、俺はお前との出会いを運命だと思っている。いい意味でな」
真剣な顔でいう薫。
カッコいいだけあって、様になっているがやっぱりあたしにはギャグにしか聞こえない。
「プッハハハッ!やめてよねー!まぁ、ある意味運命だけどさー」
爆笑するあたしに、ムッとする薫。
薫には悪いけど、絶対に薫に惚れない自信がある。