夏恋





「あたし…飛鳥くんとはやっぱり」



「……待って!」



「え?」



「向こうで話そう」



何かを察したようで、飛鳥くんはあたしの言葉を遮り真剣な顔で言った。



黙って飛鳥くんについて行く。



薫の隣を通ったとき、飛鳥くんは急に立ち止まった。


「薫も来てくれないか?」


「えっ!?ちょっと飛鳥くん…!」



驚き飛鳥くんに声をかけたが、スルーされてしまった。



結局、3人でキャプテンのところに行き練習を切り上げさせてもらうように言った。



「わかった。大事な時期だし明日からはちゃんと練習頼むよ」



あっさり、承諾してくれたキャプテンにお礼を言って3人で近くの公園に向かった。





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