夏恋
バシバシ叩いて、反抗するけどそれも虚しく勘違い野郎によって遮られてしまう。
「いいから、照れんなって」
「照れてないってば!」
ワーワーギャーギャー言い合って、しばらくすると2人でゼェーゼェー言っていた。
「あ〜お前うるさい」
「あんたこそ。うるさいわね!」
ドカッと2人して座ったベンチ。
ふわっと風によって、髪がさらわれた。
「真麻…」
「…何よ?」
いきなり、優しく呼んでくるものだからドキドキしてしまう。