夏恋
「薫が好き…」
日本一。
世界一。
宇宙一。
すっごく恥ずかしい言葉。
でも、薫がそれを望むのならばあたしは何度でも言うよ?
「俺も…」
そう言って、優しく頭を抱いてくれた薫。
厚い胸板から、心臓の音が聞こえてきた。
「真麻…」
「ん?」
「俺ら今日から…こここ、恋人だからな。」
「ぷはっ」
「笑うな!」
好きだ、なんて言わせるくせに。
そんなことに、照れるなんてこっちも恥ずかしくなっちゃうじゃん。
バカな奴め。