夏恋






隣に座る薫に、目をやると椅子の上で体操座りして拗ねたように口を尖らしていた。



そんな子供っぽい薫に、不覚にもキュンとしてしまう。



惚れたものの弱味ってやつ。



「だって、真麻が飛鳥に赤くなってるから悪いんじゃん」



プウ、と頬を膨らまして言う薫。



そんなこと女のあたしでも、やらないよっ



クソー可愛いすぎるっ







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