夏恋






昼休み、ご飯を食べ終わると友達とサッカーをするらしくドタバタと教室から出ていった。



楽しそうにサッカーをしている薫を窓から見つめる。


こうしていると、1ヶ月後に別れちゃうなんて嘘みたい。



冷たい風が、吹き込んできて、あたしは身震い。



眩しい太陽に目を細めた。


「何をたそがれてんの?」


「……飛鳥くん」



振り返ると、優しく笑う飛鳥くん。



変わらない飛鳥くんの笑顔を懐かしく思った。









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