夏恋






「薫のこと考えてたの?」


首を傾げ、あたしの隣に腰を下ろす飛鳥くん。



薫のこと考えてるのは、確かだけどたそがれなんて洒落た言葉は似合わない。




ただ、空が青いように


朝起きたら歯ブラシをするように


涙がしょっぱいように



薫を見ていただけだから。











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