夏恋
そのまま、ゆっくり押し倒される。
2人分の重みで、ベットが軋んだ。
背中にはベット。
あたしの上には薫。
この場面、前にも出くわしたことがある。
「真麻。」
しっとりした雰囲気。
以前と違うのは、あたしと薫が付き合っていると言うこと。
いつこんなことになっても、おかしくはなかった。
「真麻…愛してる」
甘い言葉に身も心も痺れていった。
優しく頭を撫でられて、あたしは薫を見上げる。
そこには真剣な顔の薫がいて、顔を寄せてくる。
あたしはそっと目を閉じ身を任せた。