夏恋






「ごめんね、」



困らせたいわけじゃない。


そんな顔させたいんじゃない。



大好きなプリンだけど



薫のことも大好きだから。


だからどこに当たっていいのかわからなくなって



泣き叫んで結局、困らせちゃう。



今だってそうなの。



嬉しいのに悲しくて


意地っ張りなあたしは


素直に喜べない。











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