【BL】Monster
「いやだー!!!!」

急に叫び出したオレに、ライは驚くことなく紅茶を入れた。

「どうしたのですか?」

さすが、優秀な執事。

「……や、なんでも…」

モソモソと、桃のジャムがたっぷりかかったスコーンを頬張る。

「大和さま?」

「ん?」

「本当は、少し記憶があるのでは?」

ブハッ。
思わず、口の中のスコーンを吹き出す。

「なんで…」

相変わらず、読めないニコニコ顔で、ライは言う。

「…いえ。そう思っただけです。」



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