届かなかった、好き。

「いってらっしゃい、里奈」




キッチンから聞こえるお母さんの声を聞いて家を出たあたしは
少し急いで学校まで歩く。



角を曲がれば、いつものようにちひろが待ってる。



「もぉ里奈、遅ーいっ」



ってにこにこしながら手を振って待ってる



きょうもいつものように一日が始まるんだ




< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop