Sweet Lip
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あれから
時間はあっと言う間に
過ぎていって

今の時刻は
日付が変わる5分前

私達はいい感じに酔って
最後の方は歩と直樹さんは
こっちが見てて恥ずかしくなるぐらいイチャイチャしだして

さすがにこれ以上見てられなくなって、私の言葉を合図に解散する事になった

私と歩は賃貸マンションを借りて2人で一緒にすんでるから
歩と一緒に帰ろうと
思ってたのに

「紗恵ごめん
今日は直樹の家で泊まるから一緒に帰れない」

『そっかぁ…
わかった!』

すると突然
今まで黙ってた副社長が

「こいつは俺が連れて帰るから」

『えっ!?!?!?
あ……いや、結構です
お構いなく』

「龍也さん紗恵を
よろしくお願いします!」

『ちょっ!!
歩何言ってんの!?』

「何って
こんな夜遅くに
紗恵みたいな美大生が
1人で歩いてたら
何が起こるか
分かんないよ!!!」

美大生って…
それは言いすぎでしょ(笑)

『そうだよ
紗恵ちゃん!
自分で自覚ないようだけど
紗恵ちゃんめちゃくちゃ
可愛いんだから!!
こんな夜遅くに1人で歩いてたら間違いなく襲われる!
それに…
龍也にぃが自分から女の子に対してこんな事言うのめったにない、てか初めてだと思うから有り難く素直に受け取っとけ!』
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