イジワル王子に恋をして!?
そんなこと言われなくても態度でわかるっつうの。
こういう奴、ホントウザイ。
「悪いけど、俺はおまえなんか興味ないから。だから離せ」
「あたしの質問に正直に答えてくれたら良いよぉ?」
「はぁ?」
俺は花道を睨む。
「そんな怖い顔しないでよぉ。じゃぁ質問ね!遥斗が狙ってるのが佐伯さんじゃなくても、遥斗の好きな子は佐伯さんでしょ?」
「…だったらなに?」
「別に?フフ♪佐伯さん可愛いもんね♪遥斗とお似合いかもね?」
そんなこと思ってもねぇのに言うなっつうの。
「おまえの質問に答えた。早く離せ」
「わかったわよ。また今度一緒にお弁当たべようね?」
そう言って花道はやっと俺の腕から離れて廊下を走って行った。