イジワル王子に恋をして!?
なんなんだアイツ。
ムカツク奴だな。
俺は苛立ちを抑えてダチの慎(シン)が待ってる教室に向かった。
「あ、遥斗。やっと解放された?」
「あぁ」
慎が俺に気づいた。
「今日は優ちゃんとは食べないんだ?」
「おぅ。もぅ時間ねぇし」
あの女のせいでせっかくの昼休みは残り10分。
「モテる男も大変だねぇ!うらやましい!」
前の俺ならここで自慢なんかをしてたと思う。
でも今は違う。