イジワル王子に恋をして!?


あたしが、遥斗のこと好きなはずないよ。


「この前遥斗くんが家に来たときさ、優、部屋で遥斗くんとなにしてたの?顔真っ赤だったけど」


恵ちゃんがあの怖いニヤッとした笑顔で聞いてきた。


あれは…。


恥ずかしくて言えない。


思い出しただけでも顔が熱くなる。


あれは、遥斗があたしに慣れないことをするから恥ずかしくて、赤くなったんだよ…。


「なーに思い出してんのよ?」


恵ちゃんが横目であたしを見る。


「別に、あれはなんにもなかったもん」


「そう?遥斗くんといてドキドキとか、しないの?」


ドキドキ…。


「ちょっとはする…かな?」

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