イジワル王子に恋をして!?


あたしは瑞希と一緒に遥斗の教室に向かった。


遥斗は教室の真ん中あたりで、男子たちと仲よさそうに話している。


あの中から遥斗を呼ぶのには勇気がいるな…。


でも、遥斗を花火に誘わなくちゃ!!


大きく息を吸って、


「はー、」


『遥斗ー♪』


あたしの声に重なった。


あたしは瑞希を見た。


瑞希は首を横に振った。


わかってる。


瑞希の声じゃなかった。

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