イジワル王子に恋をして!?
「誰?」
あたしと瑞希はキョロキョロと辺りを見回した。
「あっ…」
瑞希の視線の先には…。
…花道さん。
花道さんは遥斗のクラスに入り、堂々と遥斗に近づき、遥斗の腕に自分の腕を絡ませていた。
『また来たのかよ』
遥斗のウザそうな声が聞こえる。
『だってぇ、遥斗に会いたかったんだもん♪』
遥斗がウザそうにしてるのを気にもとめないで、甘ったるい声を出して遥斗の腕に頭を乗せた。