イジワル王子に恋をして!?


だけど、あたしの考えは甘かった。


次の休み時間も、その次の休み時間も、遥斗の所に行ったら、花道さんがいた。






「花道さんムカツクね。天道が嫌がってるのに懲りないで」


とうとう昼休み。


瑞希はお弁当を食べながら花道さんの愚痴をこぼす。


「しかたないよ。花道さんも遥斗のこと好きなんだから。あたしだって、花道さんみたいに遥斗としゃべりたい」


でも、遥斗にあんなふうに触って欲しくない。


「そだね。昼休みも花道さんが天道のところにいるだろうからねー。あっ!放課後に話すことあるからって、今メールしたら?」


「えっ?」


「そしたら絶対天道は優のとこに来るよ!」


そっか。

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