イジワル王子に恋をして!?


突然遥斗に覆いかぶさるように抱きつかれた。


「おまえ、さっきから誘ってる?上目使いとか…俺今結構ヤバイんだけど?」


「そ、そんなことないよ!」


あたしはさっきから真剣だ。


それに誘ってるようなことはしてない。


「わかってるけど、そんなことをこんなとこで言われたりされるとな…まぁ良いや。優が良いなら言っても良いぞ?」


「ホント!?」


「あぁ」


「でも、言うのは夏休み終わってからでも良い?もうすぐ夏休みなのに騒がれたくないから…」


「良いぞ?じゃぁ、夏休み中に付き合いましたってことで良いか?」


「うん!」


あたしは遥斗の背中に腕を回してギュウッて抱きついた。

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