イジワル王子に恋をして!?
「でもホントに良いのか?俺の周りにいる女に嫌がらせとかされても…」
「そのときは遥斗が守ってくれるでしょ?それに…」
途中で言うのをやめたあたしを変に思ってか「それに?」って聞きながら顔を覗きこむようにして聞いてきた。
「あたしと遥斗が付き合ってるってわかったら、ちょっとは遥斗に近づかなくなるかもしれないでしょ?」
あたしが遥斗を好きな女の子から嫌がらせをされるより、あたし以外の女の子が花道さんみたいに遥斗に近づくほうが嫌なんだ。
「…わかった。だから、もしなんかされたらすぐに言えよ?」
「わかった!」
周りの子があたしと遥斗が釣り合わないって思っても、遥斗があたしのことちょっとでも好きで、可愛いって思ってくれてるなら、あたしは遥斗の彼女なんだ!
あたしはまた遥斗の背中にまわした腕に力を入れた。
「優?」