イジワル王子に恋をして!?


遥斗はあたしの髪をゆっくり撫でる。


「うぅん。今度はがんばるね?」


あたしは遥斗を見上げるようにして言った。


すると遥斗は自分の手で自分の目を覆った。


「どうしたの?」


「だから、上目使いしてそんなこと言うなって」


上目使い…。


「しかたないじゃん!遥斗の方が大きいんだから」


「わかってるけど…」


遥斗は目から手をどけた。


「もしここにいるのが俺じゃなかったら絶対襲われるから、俺以外の男に上目使いとかするなよ?」


襲われる!?


「わかった」

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