イジワル王子に恋をして!?


あたしはキスされたほっぺをおさえた。


「顔赤い」


「遥斗がいきなり…」


「ちょっと、朝っぱらからあたしん家の車でイチャイチャしないでよね」


瑞希が後ろを向いて呆れたような顔で言った。


「すいませんね」


遥斗の謝りかたは棒読みだ。


「なによその言い方、まぁ良いわ。別荘まで車で2時間。好きなだけイチャイチャしといても良いわよ」


「ちょっと瑞希!」


「はぁい」


瑞希は前を向き直った。


それから車は順調に目的地に向かった。

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