イジワル王子に恋をして!?


あたしは焦って持っていたゴムを2つとも落としてしまった。


遥斗の目は落ちたゴムを見ている。


「あのね!コレはえっと、瑞希が、だから…」


あたしは焦りすぎて自分でもなにを言っているかわからない。


遥斗はあたしをジッと見ている。


どうしよう…。


あたしの目は泳ぎっぱなしだ。


それから遥斗はあたしの頭に手を置いた。


あたしは不思議に思って顔を上げた。


「そんな顔すんな。コレは俺が預かっとくから」


遥斗はそう言ってシャワールームを出て行った。

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