イジワル王子に恋をして!?


遥斗はあたしより背が高い。


つまり遥斗の頭まで手がギリギリ届くくらい…。


「遥斗…しゃがんで?」


「クスッ。はいはい」


遥斗に笑われた。


遥斗は部屋からちょうど良い高さのイスを持ってきて座った。


あたしはゆっくり遥斗の髪を乾かす。


「なんか、優に髪触られるとドキドキすんな」


「遥斗もドキドキしたるするの?」


「する。今もヤバイ」


そんなこと言われるとこっちまでドキドキしてきた。


遥斗の髪からはあたしの髪と同じシャンプーの匂いがする。

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