イジワル王子に恋をして!?


頭の思考回路がうまく回らない。


天道遥斗の顔を見るのに焦点が合わなくなったとき。


あたしの頭の中は真っ白になった。


自分が今なにをしているのかわからない。


唇から伝わる生暖かくて柔らかい初めての感触。


それがキスってことはバカばあたしでもわかった。




「やっぱ優ちゃん甘いね。ごちそうさま♪」


あたしから離れた天道遥斗はニコッと笑った。


なんなの!?


あたしの大切な……


ファーストキスがぁ!!!!


こんなあっけなく…。


それもほぼ無理矢理…。


こんな人に奪われるなんて!


< 28 / 316 >

この作品をシェア

pagetop