イジワル王子に恋をして!?
「さいっ…てぇ」
あたしは涙目で天道遥斗を睨みながら言った。
「えっ!?普通俺にキスされたら喜ぶんだけど」
天道遥斗が焦りだした。
「も、離れて!バッカぁ!」
「あれ?遥斗まさか優を泣かせた!?」
どっかに行ったはずの瑞希と恭くんが帰って来た。
「キスしたら泣いた」
まるで自分には悪気がないような言い方。
「そーゆーこと…」
瑞希は納得したような言い方。
瑞希はわかってくれたはず!
「いい加減離れてー!!」
あたしは天道遥斗を押しのけて瑞希の元へ走った。