イジワル王子に恋をして!?
…遥斗、カワイイって言ってくれるかな?
「ありがと恵ちゃん!」
「いいえ。時間あるし、ついでにメイクもしてあげるよ。コッチむいて?」
「ホント!?やったぁ!」
恵ちゃんは服のセンスも良いし、髪型もカワイイくできるし、メイクもうまい。
憧れるなー。
浴衣が紺色で大人っぽいから、メイクもそれに合わせてくれた。
鏡に映るあたしはいつもより大人っぽく見える。
「もぅすぐ遥斗くん来るんじゃない?」
「んー、ホントだ!準備しなきゃ!ありがと恵ちゃん!」
あたしは慌ただしく恵ちゃんの部屋を出て行き自分の部屋に戻り、巾着にケータイと財布とタオルを入れた。