イジワル王子に恋をして!?


「迷子になんなよ?」


「ならないよ」


「ホントかぁ?」


「大丈夫だよ!」


子供扱いされたあたしはついムキになってしまった。


「わかったってば、でも手離すなよ?」


「うん!」


あたしは遥斗の手をギュッって握った。


なんとなく遥斗の顔を見上げてみると、その顔は微かに赤かった。


それにつられてあたしも顔が赤くなった。






しばらく歩くと人が多くなって行き、河原が近づいてくる。

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