イジワル王子に恋をして!?


「あたし帰るから!!」


それだけ言って部屋を出ようとしたら天道遥斗に腕を掴まれた。


「帰さない」


天道遥斗がちょっと真剣な顔をしながら言って、あたしから目を離さないからなんて返したらいいかわからない…。




-ガチャッ




ビクッ!


突然開いたドアの音に驚いたあたしは天道遥斗から手を引いた。


「あら?なに立ってるの?座ってね?」


どうやら天道遥斗のお母さんがジュースを持って来てくれたみたい。


天道遥斗のお母さんはミニテーブルの上にジュースの入ったコップを2つ置いた。


「あの、すいません。すぐに帰るんで」


「いいのよ!ほら座って座って♪」


「わぁッ」


あたしは天道遥斗のお母さんに腕を引っ張られて、隣に座った。

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