イジワル王子に恋をして!?


外はもう暗くて、遅いから遥斗に送ってもらってる。


はぁ…。


自然とため息が漏れる。


「…なんだよ、そのため息」


「べっつにー」




「送ってくれてありがと」


なんの感情もこもってない棒読みで言ってやった。


「お礼ないの?」


今日の昼間と同じパターンだ!


そうおんなじ手になんどもひっかかるわけないでしょ!?


「ありません!じゃ!」


あたしは遥斗に捕まらないためにさっさと家の中に入った。

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