イジワル王子に恋をして!?


「やだ!」


あたしは力いっぱい直樹くんを押した。


「わっ、」


直樹くんはベンチから落ちた。


「あっ、ごめっ、大丈夫?」


「大丈夫」


直樹くんは立ち上がりズボンについた砂を叩いた。


「優ちゃんホントおいしそう。食べてみたい」


そう言って直樹くんはあたしの頬に手を添えた。


…怖い…。


遥斗にこんなことされたことあるけど…。


それとは違う、なにか怖いものがある。


やだ…。

< 74 / 316 >

この作品をシェア

pagetop