イジワル王子に恋をして!?


「チッ」


直樹くんは舌打ちをして公園から出て行った。






「ったく…」


あたしは、さっきまでの恐怖と安心からで目に涙が溜まっている。


「どっかのカップルの良いショットが見れるのかと思ってたら、女の方はよく見ると優だし」


遥斗はあたしの座ってるベンチに近づいて、ベンチの前にしゃがんだ。


「あの男、誰?」


そう言って遥斗はあたしの目に溜まった涙を指で拭った。


「瑞希が紹介してくれた、瑞希の彼氏の友達…」


「紹介なんかされんな」


遥斗は「目の前に良い男がいるだろ?」って言いながらあたしの頭を自分の肩に預けさせた。

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