イジワル王子に恋をして!?


「っと。ナイスキャッチ!」


遥斗は枕をキャッチした。


「まだ帰らないの?」


「もう帰るさ。そろそろ9時だしな。優の、両親は?」


「2人共海外に出張中」


あたしの両親は海外に出張に出ることが多くて、日本にいるときの方が珍しいくらい。


だから今は恵ちゃんがあたしたちの保護者代わりなんだ。


「そりゃ大変だな」


「そうでもないよ」


「そっか。…なぁ」


「ん?」


なんだかいつになくちょっと真剣な声だ。

< 84 / 316 >

この作品をシェア

pagetop