ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜
「ん? 安藤さん見たのか?」


俯きがちで聞いてた爽介
さんが、ちょっとビックリ
したみたいに顔をあげる。


あたしは黙って小さく頷いて、


「ハイ……。
お昼休憩だったみたいで。

仲良さそうで……貢にぃ、
ちゃんと安藤さんをリード
しながら仕事してるみたい
でしたよ。

安藤さんも、貢にぃのこと
頼りにしてるみたいだったし」


「………………」


それを聞いた爽介さんは、
なぜか考えるように
黙り込んでしまった。


あたしもかける言葉が
見つかんなくて、しばらく
沈黙が流れる。
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