ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜
けっこう長い沈黙の後。


爽介さんは、ゆっくりと
した穏やかな声で――、



「美紅ちゃん、もしかして。

貢と安藤さんのこと、
疑ってる?」


「え―――!?」


ドキン。


心臓が跳ねた。


『疑ってるか』なんて――
そんなストレートに聞かれ
たら、簡単にハイとは
返事できないよ。


けど、今さらもう
隠したってイミないかな。



ハッキリしてる。



貢にぃには、言いたくても
言えなかった。


あたしの、本心は――……。





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