ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜
そしてあたしは―――。




――今夜、生まれて
初めて、家族とじゃない
クリスマス・イヴを
過ごそうとしてる。







家を出てくるとき、
意外にもパパとママは
ほとんど怒らなかった。



あたしが真剣に話をしたら
ただあきれたように苦笑して。


『仕方ないわね。気を
つけて行ってらっしゃい』
ってあたしを送り出してくれた。



……あたしって、恵まれてる。


今さらながら、ホントに
そう思う。



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